『ボロクソに言われたら、「悔しい!」「見返してやる!」と思わなきゃダメだ!』 ←は? ちょっと言っている意味わかんないんですけど…
みなさん、こんにちは おりばーです。 twitterを眺めていたら、僕が尊敬するブロガーのおひとりのAtusiさんが、こんなtweetをしておりました。
「ボロカスに言われてもナニクソ精神を持て」と言われる職場はゴミだ! https://t.co/V6bchNTtwg
— Atusi@ブラック企業批判ブロガー (@Atsusi1217) November 27, 2021
僕は、このtweetに激しく同意するとともに、僕が心の奥底に眠らせておいたある出来事が、「ギギギ」と扉を開けて出てきてしまったので、このブログで取り上げ、気持ちを書き綴っておこうと思いました。
でも、思い出して居ても立っても居られなくなっちゃったんだから、しょーがない)
『ボロクソに言いたい放題言われたら、「悔しい」とか「見返してやる!」とか思わないとダメだ!』
もう数年前になるのですが、僕が前に働いていた会社で、課内メンバーが集まって会議をしていました。
登場人物
Cさん:僕と同じ課の、ナイスガイな青年
上司A:僕とCさんの上司
会議の内容は、「ある活動をどうやって今後進めていくか?」みたいな議題だった記憶がありますが、このCさんが進行役みたいなポジションで、色々と意見を言っていました。 ところが、Cさんが色々と意見を言うのですが、この上司Aは何が気に入らないのか、Cさんが言ったことに対してことごとく反対意見や文句を言っていました。
挙句の果てには、「普段の業務態度が〇〇だからダメなんだ」とか「そういう幼稚な考えしかできないなんて、マズイ」と、なんかもうCさんへの人格攻撃としか思えない様な発言にまでエスカレートし、だんだん会議の雰囲気が悪くなっていきました。
僕は、その業務に対してはさほど関わっていなかったので、あまりフォローもしてあげられず、ただ黙って見守っているだけしかできませんでした。(Cさん、ごめんなさい)
そして、最後にこの上司Aは、こんなことを言ったのです。
お前、俺にこんなボロクソに言われて悔しくないのかよ?
色々上の人に言われたい放題言われたらなぁ、「悔しい!」「見返してやる!」って思わなきゃダメなんだよ!!
と、悦に入ったような態度でCさんに言っていました。
それを聞いた僕は、
…と思いました。
さんざん言いたい放題言って、最後にこんなセリフを言うなんて… 僕だけでなく、周りにいたメンバーもちょっと引き気味でしたね。
本件のモヤモヤするポイント
ここで、一体何がモヤモヤしたのか、少し整理をしてみました。
モヤモヤポイント①:「くやしい」と思う気持ちを持つように、半ば強要している
スポーツなんかをやってると、「負けて悔しいと思わない奴は、次も勝てない」という言葉を耳にします。
確かに、スポーツで試合などをやり、負けたら「悔しい!」と思うでしょうし、「次は負けないぞ!」と敗戦の悔しさをバネにしてさらにトレーニングや鍛錬を積み、次は負けないようにするという心意気は大切です。そうしないと、勝てるようにならないというところは納得です
ただ、こういうのは敗戦や失敗という結果に対し「自分が何を思い、その後どうするか?」というところなので、あくまで自分の心に根差したところ(=感情)になります。
ある物事に対しその人がどう思うかを、他人があれこれ言う筋合いはないと思うんですよね。
僕は、上記の上司AさんのCさんへの態度に対し、立派な指導だとはまるで思えず、「他人の思考や意見まで必要以上に干渉し、価値観を植え付けようとしている」ようにしか見えませんでした。
物事に対しての考えや「どう思うか?」を、他人があれこれ言ったところで、自分の心がホントに「悔しい」と思っていなければ、まるで意味は無いのです。
モヤモヤポイント②:言いたい放題言っても、熱血指導っぽいから免罪されると思ってないか?
そして、次に思ったモヤモヤポイント
この上司A、さも熱血指導っぽいことをしているけど、言いたい放題言って憂さ晴らしをしているだけなんですよね。
上司である以上、部下の指導はしないといけないと思います。ですが、部下の人格まで否定したり、過去にやってしまった失敗を引き合いに責め続けるなんて、ハッキリ言って度が過ぎたパワハラ指導に抵触する行為です。
自分が言いたい放題言ってスッキリして、最後に「悔しいって思わなきゃダメだ!」と熱血指導っぽいセリフを付け足せば、「教育・指導の一環」という面目が保たれ、いわば言いたい放題言っても許される免罪符だと思っているのです。
一昔前の熱血青春ドラマに憧れてそんなことをしているのかは知りませんが、ハッキリ言って時代錯誤の迷惑行為ですし、そんな言い訳をしたところで決して許される所業ではありません。
指導と言えば何でも許されると思っているだろ スッキリしたいなら便所へ行ってこい! 人を使ってスッキリしてるんじゃない
モヤモヤポイント③:「悔しさ」を糧に出来るかどうかなんて、人それぞれじゃないか?
上記の上司Aのようなやり方は、「悔しさ」「見返してやる」という感情を焚きつけ、さらなる高みを目指させる方法なわけですが… これって果たして万人に対し効力を発揮するやり方なのでしょうか?
こうやって悔しさを糧に、さらなる高みへ行こうと思える人であればいいですが… 中にはこんな人だっているはずです。
このように、自信が無くなって働くこと自体イヤになってしまったり、感情があらぬ方向へ向かい殺意や恨みを抱いてしまう人も絶対にいるはずです。
こういう厳しい言葉で指導するというのは、扱いが極めて難しい劇薬です。
指導する側とされる側の信頼関係がないといけないし、指導される側の特性や、指導に対しての事前説明と本人の納得などが必要で、色々と条件がそろわないと成立しない、上級者向けの指導なのです。
引用『ドラゴンボール』
指導される側が、そういった厳しい指導を望んでいて本人がそれで納得しているのならともかく、自分本位の付焼刃的な指導をしても効果が無いばかりか、最悪仕事自体がイヤになって離職してしまう危険性だってあるのです。
【余談】
このありがたい指導をされたCさんは、その後上司Aに対し憎しみや恨みを持つようになり、完全にダークサイドに闇落ちしてしまいました。 負のドス黒いオーラ、ダークフォースを放つように… そして最後は別の課に異動していきました。
指導、逆効果じゃん
まとめ
・『ボロクソに言いたい放題言われたら、「悔しい」とか「見返してやる!」とか思わないとダメだ』ということに対して思うこと
1.他人に気持ちを強要してるんじゃないよ
2.熱血指導といえば、何を言っても許されると思うな
3.そういった指導が、効果的に働くとは限らない
僕も、こういったさんざんボロクソに言いたい放題言っておいて、「悔しい」って思わないのかと言ってくる上司に何人か当たったことがありますが…
ハッキリ言ってまったくやる気は起こらなかったですし、この上司に対し感謝の念は1ミリも感じませんでした。 熱血指導が好きなのは勝手ですが、自分一人では完結しない、他人(部下や後輩)を巻き込むやり方なので、本人が望んでいない限り、即刻辞めていただきたいですよね。
最後に
今回の記事を書くきっかけになったtwitterの投稿者であり、僕が尊敬しているブロガーのAtusiさんをご紹介します。
(1) Atusi@ブラック企業批判ブロガーさん (@Atsusi1217) / Twitter
エッジの利いた文章でブラック企業やおかしな野郎どもをぶった切ってくれて、僕も何回も心が救われました。 悪辣な環境下で苦しんでいる人、悩んでいる人は勇気がもらえると思いますので、Atusiさんのブログも是非のぞいてみてください
お前ら、社畜で人生楽しいか? (atusi-sora.com)
それでは、本日はここまで お問い合わせやご意見はこちらまで↓↓
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