サラリーマン=なんでも言うことを聞く奴隷じゃない
みなさん こんにちは おりばーです。
世の中には、いろいろな働き方があると思いますが、どこかの企業に雇われて仕事をしている人も多いのではないでしょうか?
人は彼らのことを『企業戦士 サラリーマン』と呼んだりします。
(こういう場合、女性はなんていうのかな? OLさん?)
でも、この『サラリーマン』という言葉をはき違えている人が多いような気がします。
先日、この『サラリーマン』という言葉について考えさせられるエピソードがあったので、書き綴っていこうかと思います
まず、『サラリーマン』の意味を再確認しよう
まず、みなさんが当たり前のように使っている『サラリーマン』という言葉の定義を再確認してみましょう。
goo辞書サラリー‐マン【salaried man/salaryman】
給料で生活する人。月給取り。勤め人。
Wikipedia
サラリーマン
(英: officeworker/和製英語:Salaryman)とは、日本における正規雇用の会社員を表す用語で、会社企業に勤める給与所得者のうち、役員や専門職(医師・弁護士など)を除いた者である
通常は総合職に就いている男性に対して使われ、女性の場合には「OL」という用語があてられる。また、国語辞典にはサラリーマンを、「毎月の給料で生計を立てている人」・「給料取り」・「勤め人」などと解説している例もある。業務時間に出勤し、仕事なら誠実に(自分のミスは認める等)、作業なら正確に、ノルマがあるならそれを達成するよう取り掛かる義務が雇用された時点で発生している。
…とあります。
要するに、サラリーマン(女性はOL?)はある企業などと契約し、そこから与えられる仕事をし、自分の労働力を提供する代わりにサラリー(給料)をもらう人を差すのだということが読み取れます。
ただ、上記の概要の一部にノルマがあるならそれを達成するよう取り掛かる義務が雇用された時点で発生している。…という部分がありますが、『サラリーマンなら、会社から言われたことは絶対やらなければいけない たとえどんなことも』…という歪曲した意味合いにも捉えられかねません。
まぁ、仕事なのでそういう側面があることも分からなくもないのですが…
そこのところを勘違いして、労働者の人権を無視し、過剰で無茶な要求を突きつけ達成できるまでヘトヘトになるまで働かせ続ける…そんな働き方を労働者に強いている企業って、かなり多いんじゃないでしょうか?
『サラリーマンなんだから』 その一言ですべてを丸く収めようとする人たち
僕が実際に遭遇した、例を紹介しましょう。
ある日のこと、自分が所属していた課でミーティングがありました。
それは今の業務の進捗状況と今後のスケジュールを職制(課長やマネージャー)と各担当者がすり合わせる場がだったのですが…
私の同僚の一人が、業務の進捗が思わしくなく、課長やマネージャーがだんだん不機嫌になってきていました。
声を荒げて、威圧的な感じでこの担当者を問い詰めていました。
でも、この人は仕事で無茶しすぎたことによる度重なる体調不良や、親御さんの介護が重なって会社を休みがちになっていたのです。
仕事が進んでいない理由は、職制たちも先刻ご承知済みだったはずですし、やむを得ない状況なのもわかっているハズなんですが…
そして、本来業務ですら進んでいなく、なんとかリカバリーしなきゃいけない状況にも関わらず、本来業務とは別件の仕事を急ぎでやるように、この担当者に指示をしてました。
さすがに、担当者の人もやり切れないと思ったのか、
『会社を休みがちになってしまい、仕事が進んでいないのは申し訳ないが、それは仕事の負荷が高い状態で仕事を続けていたことによる体調不良や、親の介護によるもの。
そして、遅れ気味の本来業務をリカバリーしたいのに、そんなことをやっている時間はとても無い
本来業務を止めてでもこれをやれというならわかるが、そうじゃないんだとしたらとてもやり切れない せめて優先順位とかをつけてやらせてほしい』…と抗議をしていました。
次の瞬間、職制が声を荒げ、
『うるさいよ! 俺だってサラリーマンなんだから、上から言われたことはやるしかないんだよ!お前もつべこべ言わず やれ!今すぐに! サラリーマンだろ!』
…と、『サラリーマンなんだから…』というよくわからん理由で強引に相手をねじ伏せ、議論を強制終了してました。
言われた担当者は、怒りとやるせなさでプルプル震えていました。今にもキレて暴れだしそうな感じでしたね。
人間なんだから出来ることには限界があります。
無理しながら一生懸命やっている人に無茶難題を押し付け、『それはさすがに無理です』というと、『サラリーマンなんだから つべこべ言わずやれ!』反論を一切認めずにねじ伏せ、無理やり仕事をやらせる…
僕が働いている会社は、そういう人がすごく多いですね。
でも担当者ときちんと話をして調整したり、説得して納得してもらう能力がないから、『サラリーマンだから』…という大義名分を振りかざして反論できないようにしているだけなんですね。
この職制も担当者とちゃんと話をして、気持ちをちゃんと汲みつつ調整してやっていけば、多少大変でもこの担当者は仕事をやってくれようとしたはずです。
それを怠り、『サラリーマンなんだから』という楽な言葉でしか人を動かせないなんて…そんな奴は、もはやマネジメント能力は無いとしか言いようがない。
職制やマネージャーの肩書は返上した方がいいですね。
サラリーマンは、『何でも言うことを聞く奴隷』ではない
上記にも書きましたが、確かに会社から給料をもらっている以上、与えられた仕事に従事し、ノルマがあるならそれを達成するよう取り掛かる義務は発生します。
但し、それは
…ということが、きちんと守られた上での話だと僕は考えています。
そこすら守らず、『サラリーマンなんだから』という大義名分のもと、理不尽な要求を突き付けて、馬車馬のように働かせるなんて、もはや奴隷となんら変わりません。
でも、我々は自分や家族が健康に、幸せに暮らすために働いているのであって、決して会社の奴隷になり果て、心身ともにボロボロにされるためではないはずです。
今一度、自分は何のために働いているのかを考え、自分の中での『一線』は設けておきましょう。
その一線を会社が踏み超えてくるようなら、見切りをつけ評価が落ちようが抗議するなりして自分の心身の健康を優先するようにしたいものです。
それがなかなか難しいところではあるんですが…
でも、少なくとも心の片隅には置いておいて、思考停止の状態になって、身も心も会社の奴隷に染まりきるのだけは避けなくてはなりません。
まとめ
『サラリーマンなんだから』
そんな言葉で強引にねじ伏せて、ごまかし続けられるほどこれからの世の中は甘くないですよ。
酷い労働環境が続くと、離職者が急増し残った人たちにしわ寄せがきて負担が多くなり、また離職…という負のスパイラルに陥るのは間違いないですし、転職者や新入社員が入社したい会社と思わないでしょう。
そういう企業は、今後の存続自体も怪しくなってきますよね。
なので、即刻見切りをつけて辞めたり、辞めないにしろ対策を取るべきかと思います。
今は若くて優秀な労働者がたくさんいる時代なので、その人たちにいかに会社を気に入ってもらい、働きやすい環境と思ってもらえるかを、真剣に考えなくてはいけない状況だと思います。
働きやすい会社がもっと増えて、ハッピーになる人もどんどん増えてほしいですね。
それでは、本日はここまで
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