言われたことしかやらない=実はかなり優秀でありがたい存在
皆さん、こんにちは おりばーです。
皆さんの回りに『言われたことしかやらない』と、揶揄されて蔑まれている人っていませんか?
こういう人って、指示しなきゃ何も出来ない人みたいなイメージがあって、世間の評価はあまり宜しくないというのがありますよね
今日は、『言われたことしかやらない人』が、いかに有り難いことなのかということを存分に語っていきます。
『言われたことしかやらない人』に対する風当たりの強さ
世間一般的に、『言われたことしかやらない人』に対する世の評価は、なかなか厳しいといわざるを得ません。
まぁ、色々な派生や亜種はあるにせよ、「言われたことしかやらない人」に対して、概ねこんな意見が根底にあるのではないかと思います。
かくいう僕も、上司や先輩にこの手のことで、ことあるごとに叱られていた経験があります。
こんなありがたいイヤミを言われてましたね。
会社側の人間や上に立つ人間にしてみたら、指示待ちばかりの人間で、「もうちょっと頭を使って自発的に動いてくれよ」って言いたいんでしょうけども。
ただ、最近この『言われたことしかやらない』と嘆いている側の人間にも問題があるケースもあることを感じています。
そして、『言われたことしかやらない』っていう特性を持つ人って、実はかなり有り難い存在じゃないのかって思うんです。
『言われたことしかやらない』と嘆いている管理職や先輩の問題点
まず、『言われたことしかやらない』と嘆いている管理職や先輩を見かけますが…
こうやって愚痴をこぼしている上司や先輩の大半が、部下や後輩を『言われたことしかやらなくなる』状態に、知らず知らずのうちにしてしまっている気がするんです。
例えば、下記のような特性をもつ上司が上にいた場合、結構な確率でその部下は『言われたことしかやらなくなる』と思いませんか?
①言われたことが多すぎ
まず、「言われたことが多過ぎ」で、まずはそれをしっかりこなすだけで大変になってしまっているというケースです。
この手の上司は、まるで息をするように思いついたことを『あれやっといて』『これやっといて』と指示を出してきて、やることが膨れ上がってしまってるんですよ。
そして、いった本人も指示を何を出していたかなんて覚えていないから、言われた部下がどういう状態なのか?まるで把握していない。
部下は「言われていないことまでやる」余力がなく、結果的に「言われたことしか出来ない」人間の出来上がりです。
⓶事を起こしてしまってから、後でグジグジ言ってくる
また、こういう人って部下が何か行動を起こした後になって、グジグジと文句をいってきたりします。
事前にやることは知っていたはずなのに、事が終わった後で「なんでそんなことやるんだ」なんて文句を言ってくる。
出た結果に対して「俺は、こうなることは分かっていたけどね」なんて、いかにも最初から分かっていたみたいなニュアンスのことをほざいてくる。
困っちゃいますよね。
③実際に何か自発的にやると、それはそれで勝手なことするなって怒ってくる
そして、「言われなくてもやれ」と発破をかけて、部下が実際に自発的に何か行動したとします。
そうすると、それはそれで『勝手なことするな』『なぜお伺いを立てない」『余計な事するな』と怒ってくる輩もいます。
そりゃ、勝手な判断をして軽率な行動をし、後になって迷惑をかけてしまった、大事故になってしまい、大損害を出してしまった…なんて事態なら怒られても仕方がないと思います。
でも、「そんなことまで、お伺い立てないといけないの?」ということにまで「なぜ相談しない」などと怒って、噛みついてくるからものすごいタチが悪い。
そして、得てしてこういう人は、普段相談や報告を持ち掛けても、かなり迷惑そうに対応してきたり、「それくらい自分で考えろ」と突き放してくる輩も多いんです。
要するに、相談や報告をこまめにすることが敷居が高く、ためらってしまうような人なんですよね。
以上①~③の特性を上司が持っていた場合、部下は十中八九「自分で考えて言われていないことまでやっておこう」などとは思わないし、その余裕もないでしょう。
言われたことが多くて、出来ていないと怒られるから、まずはそれをこなすだけで精一杯。
そして、自分なりに考えて行動しても、あとでグジグジ言われ、「なに勝手にやってんだ」って怒ってくるわけですからね。
そりゃ、「言われたことだけやればいいや」という思考になってしまうのも無理もないのかと。
「部下が言ったことしかやらない」なんて嘆き、文句を言っている上司本人が、「言ったことしかやらない部下」を量産するキッカケをつくっていた張本人になっている…。
皮肉としか言いようがないです。
『その原因、アンタだよ!』って何度言いたかったことか…
『言われたことしかやらない人』って、実はかなりありがたいのでは?
また、『言われたことしかやらない人』って、残念な人というイメージがついちゃってますが…
僕はそう思わないですね。
むしろ、とてもありがたい存在ですし、言われたことをキッチリこなしてくれるというだけで、十分優秀な方の部類に入っていると思っています
以前勤めていた会社で、人に指示を出して仕事をしてもらう立場に立って、仕事をしたことがあります。
その中で「言われたことしかやらない」というレッテルを周りから貼られていた子を、少し指導して一緒に仕事をさせてもらったことがあるのですが…
いざ一緒に仕事をしてみたら、すごい優秀で、いるだけでかなりありがたい存在でした
こういう人って、仕事を振っても淡々と忠実にこなしてくれるので、振った仕事のクオリティが一定以上担保されるし、しっかり指示や説明をすれば、すんなり動いてくれて変なことをしないところがあるので、スムーズに仕事が済むことも多いんですよね。
逆に、「言われたことしかやらないなんて、ダメだ」と言って、自分なりに考えて勝手に行動したり、自分の色を下手に出してくる人って、都度コミュニケーションコストがかかって、時として仕事がすすまない要因になってしまうこともあります。
部下が「言われたことしかやらない」と嘆く前に、自分自身がそういう人を醸成してしまっていないか? 顧みる必要があると思います。
そして、そういう「言われたことしかやらない人」って、実は当たり前ではなく、十分ありがたい存在なのです。ちゃんと指示すれば、一定以上のクオリティの仕事をしてくれるんですから。
そういう人がいてこそ、切り抜けられる状況だってたくさんあると思いますし、へタに自分の考えを持ってしまって自律的に行動する人まみれになってしまったとしたら、それはそれでやりにくいんじゃないかと思います。
どっちがどうとか、どちらが優れている/劣っているとかではなく、そういう特性の違う人が共存していかなければならないのが会社という組織なんです。
「言われたことしかやらない」と揶揄して排除するのではなく、そういう特性の人と理解した上で、うまく使って(表現は悪いですが)、仕事をしていくことを模索した方が、みんながハッピーになるんじゃないかと僕は思います。
まとめ
・「言われたことしかやらない」人への風当たりは強い
・「言われたことしかやらない」と嘆いている張本人(上司)が、そういう人間を大量生産している元凶だったりする。
・「言われたことしかやらない」=実は優秀でありがたい存在 感謝すべき
どっちがどうとかいう話ではなく、特性をうまく理解して共存すべし
「あいつは、言われたことしかやらない」って嘆いている上司の方を見ると、すごいザラっとしたイヤな気持ちになるのは僕だけでしょうか?
嘆く前に、自分の接し方とか仕事のさせ方に問題が無いか? 一度考えてみてほしいなと思います。
そして、「言われたことしかやらない人」が生み出す価値は、実は計り知れないものがあるので、当たり前でレベルの低いことと思わず、感謝をしないといけないと強く感じています。
それでは、本日はここまで お問い合わせやご意見はこちらまで
↓↓
コメント