じゃてぃらんさんとの対談、再び
みなさん こんにちは おりばーです
数か月前、twitterで仲良くさせてもらっているフォローワーさん:じゃてぃらんさんじゃてぃらん (@jathilan666) / Twitterと転職についての対談をさせていただきました。
対談の詳細については、じゃてぃらん さんのこちらのすばらしい記事をご覧ください。
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この対談、予想以上にめちゃくちゃ楽しくて「またやりたいですね~」という話になったので、対談の第二弾という形で開催させていただくことになりました。
さて、今回の対談のテーマは下記の通りです
「転職した会社になじむためにするべきこと」「もし転職で失敗したときに考えたいこと」
転職経験者2名が「転職後に気を付けたいこと」を転職未経験者に向けて発信する。
同時に「もし失敗してしまった時に打ちたい次の一手」についても経験を基に対談する。
転職して数か月経つ僕らにとっても、非常にタイムリーな話題だと思いまして、このテーマでやらせていただく運びとなりました。
対談の詳細は、じゃてぃらんさんの記事をご覧ください。
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■タイトル「転職、失敗したかも…」つまずきそうなときの対策を経験者2名が語ります
https://amaipan.com/interview-jobchange-failure
転職して少し経つけど、仕事はどんな感じ?
先回の対談♯1を実施してから約3か月が経つので、お互い今どんな感じなのか?(転職先の所感や、転職してよかったか?)を話し合いました。
じゃてぃらんさん
じゃてぃらんさんは先回の対談後、なんと転職して勤めていた企業を辞め、別の会社に転職されていました(これには僕もビックリでしたが…)
話を聞くと、そこでは直属の上司の方があまり良い人間ではなく、それにより職場全体の雰囲気も悪く、そこで「長く働いていたい」とは思えなくなってしまったそうです。
…などという謎なルールを課せられ、都合が悪くて電話に出られないときは、怒鳴りつけられる…という理不尽極まりない環境だったとのことでした。
転職後もリスクヘッジのためにアンテナを張り続けていた結果、良いところにご縁を頂けたらしく、その職場では自分の裁量権も多く、元気に働けているとのことです。
おりばー
一方の僕の方はというと、入社前に聞いていたよりも泊りがけの出張が多く、心身や家族に大きな負担がかかるようになり、働き方を考えさせられる事態になっていました。
さらに、会社の独特の仕事の進め方、専門用語、略語などが平気で飛び交っており、それに慣れることで苦労しています。
また、今までにあまり出会ったことのないタイプの人間も多く、その中で人間関係を構築するのに四苦八苦しているところです。
そして、入社後数か月経ったころ、会社の経営がいきなり傾き、数百人単位の人員整理をするという通達があり、戦々恐々としていました。
幸い、会社側から解雇されることは、今回は無いみたいですが、今後を考えると色々と働き方を見直さなければならないと思っていまして、現在も管理職と話し合いを継続しているところなのです。
なので、手放しでは「この会社に転職してよかった~♪」とは言えない状況です。
試用期間も終わり、これからが本番みたいなところがあるので、気を抜けない状況が続いております。
じゃてぃらんさんも僕も、転職して入社してみたはいいけど、「何だかなぁ」と思うところがあり、苦労する部分があったという共通点がありました。
入社前からこれらが分かってたら、絶対に安易には入社しなかったと思います
転職してみたものの、「困ったな」「失敗したな」と思ったこと
僕やじゃてぃらんさんのように、心機一転転職してみたものの、転職先で「困ったな」「失敗したな」と思う人は多いと思います。
じゃてぃらんさんとの対談の中で、転職後に改めて感じた「困ったな」「失敗したな」と思うことを深堀り&整理してみました。
①人間関係の変化
まず、一番大きなところで言うと、転職すると当然ながら一緒に仕事をする人や上司が変わります。
すでに出来上がって成熟しているコミュニティに自分が入っていくのは、かなりの労力とストレスがかかるものです。
周りの人間が、特に問題が無い人ならばいいのですが…そうとばかりは言い切れないのが怖いところ。
高圧的で歪んだ人間、意地の悪い人間、非協力的で冷たい人間と、いきなり仕事をすることになることも十分想定されます。
新しいスキルや知識、仕事の進め方を覚えていく上で、人間関係が悪いというのは最大の障壁になります。
人間関係が悪いと、仕事を覚えるどころの話ではなくなってしますし、職場の雰囲気も悪くなるので「居心地の悪い、心理的安全性が担保できない」劣悪な環境に感じてしまいます。
②仕事で過度な期待をされる
また、中途採用は基本新卒採用ではないので、ある程度の経験とスキルがあること前提で採用されます。
そうすると、転職先の人間から過度に期待をされてしまい、少しでもできないことや知らないことがあると、謎の「ガッカリ感」を持たれたり「失望」をされることがあります。
明確に言葉にせずとも、雰囲気でそういうのが伝わってくるんですね。
そんな『北斗の拳』のケンシロウみたいに、都合よくいくわけないでしょ
このことに対し、じゃてぃらんさんは『日本雇用はジョブ型ではなくメンバーシップ型なので、採用の際「ジョブディスクリプションが明確になっていない」ことが多く、それがミスマッチの原因になるのではないか』と考察されています。
つまり、「あなたにはこの仕事をやってもらって、これは業務担当範囲外」と明確に謳っていないので、そこで経験やスキルのミスマッチが発生する危険があるということです。
いわば「何でも屋」みたいな扱いをされ、やったことのない業務をいきなりアサインされてしまったりするということ。
転職者にしてみたら、進め方ややり方が分からずに困惑してしまうのは想像に難くないですよね。
③「中途採用だから」を常套句に、丸投げや無茶振りが横行する
それから、これは僕が感じたことですが「中途なんだから」「新卒じゃないんだから」…を常套句に、ロクに説明やフォローがされないまま仕事を丸投げされたり、無茶振りが横行する状況が想定されます。
転職先の企業は「中途採用=即戦力」と考えて雇用したのかもしれませんが、そんなうまい話はあるわけがないんです。
・即戦力=何も教えなくてもすぐできるでしょ
・わからないことがあれば、自分で聞きに来るでしょ
言わせてもらえば、他社での経験があっても進め方ややり方が違えばそこをしっかりと説明をしてもらう必要があるし、いきなり仕事を振られて、分からないことの整理自体そのものに苦戦してしまい、聞くに聞けなくなって困惑するんですよ。
いくら経験のある中途採用といえど、サポート体制がないとその会社での適応は難しいのです。
そして、「分からないことは聞いて」と言われてはいるものの、皆忙しく聞けるタイミングというのが、なかなかないのが現実(リアル)だったりします。
僕の場合を例にすると、いきなり訳の分からない仕事を、ポンと雑に振られることが多々ありました。
自分なりに情報を整理をして、なんとかタイミングを見計らいその詳細の内容を聞きに行くのですが…教えてはくれましたが、説明がざっくり過ぎて概要のさわりの部分しか理解できないということがしばしばありました。
もちろん教えてくれる彼らにも決して悪気があるわけでなく、忙しくて詳細に説明してあげる時間が無いという状況だというのも十分理解できます。
でも、中途採用に対する誤解と扱い方が分かっておらず、また中途採用⇔プロパー間で仕事の振り方に対する認識の乖離も大きく、分かり合えない分厚い壁があると感じました。
どうやら「OJT=おまえ、自分で 対応しろ」って意味だったみたいです
ちくしょー ちくしょーめ
上記のように、転職者は、慣れない人間環境の中で、思ったよりも前職での経験が活かせず、新しい仕事の進め方も分からないので、困惑してしまう状況に追い込まれる危険性があります。
すると、自己肯定感&自己有用感が暴落し、うまく立ち回れない無力感や罪悪感に苛まれることになります。
本当に無理なら配置換えや異動願いを出すか、叶わなそうなら身体壊す前に他に移った方がいいと思います。こういう対人の我慢はする必要は絶対ないと思ってます。
余談ですが、今の会社の上司も半年とか1年でポンポン転職してる経歴の方です。
結果を出しているすごい人なのですが、そんな人でも、転職を繰り返しているんだと思いました。 それほど合う合わないって大きな問題なんだと実感しました。
環境はマジで重要です。
環境… 大事ですよねぇ(むしろ、それが全てではなかろうか…)
今までの転職経験から見える「転職後、気を付けておくべきポイント」
上記の転職して「困ったこと」「失敗したな」と思ったことを踏まえた上で、転職後に、気を付けておくべきポイントは何かを考えました。
色々と有益なポイントが出ましたが、この記事では3つに絞って解説していきます。
①:まずはその会社の文化になれること
転職先で、仕事をすると前職でのやり方や進め方と大きく違い、ものすごくまどろっこしく感じてしまうこと、やり方が良ろしくないと感じてしまうときもあると思います。
昔から、「郷に入りては郷に従え」という言葉があります。
まずはその会社の文化ややり方に慣れ、一度は受け入れるべきです。
「清濁併せ吞む」ではないですが、一度やってみて、合わないところは可能な限り徐々にチューニングして、調整していけばいい。
間違っても、「やり方がおかしい」「前の会社と違う!」と表立ってその企業批判をしてはいけません。
その転職先の会社でずっと頑張ってきた人からみたら、ずっとやっていたやり方を否定されたらいい気分はしないはずですからね。
②:情報の出し方を考える
また、聞かれない限りは自分の話(パーソナル情報、前の会社のやり方、知識など)はしないことも大切かと思います。質問されたときだけ自分の情報を出すイメージです。
転職者の中には、前の職場での経験やスキルを余計にペラペラとしゃべったり、聞かれてもいないのに「俺はこういう人間だから」というのを語る人が居ます。
・自分のことを、周りに知ってほしい
・即戦力にならなくちゃ
・せっかく経験を買われて、採用してもらったんだから
こういった気持ちから、上記のような行動に出てしまう気持ちは、分かり味がありすぎますが…これはかえって逆効果。
何故なら、こういった行動は、元々その組織にいた人との、要らん軋轢や摩擦を生む原因にもなりかねないからです。
「新しい風を吹かせてほしい」「前職の経験を存分に発揮して」…みたいなことを言われることってあると思いますが、そんなものは、実は建前なので鵜呑みにして信じてはいけない。
特に、中途半端に年を取ったにおじさんたちは、知らないことや違うやり方に対し強いアレルギー反応があり、こちらを異端者として懐疑的な気持ちで見ている人も少なくないんです。
聞かれたら応えるようにだけし、必要性や状況に合わせて、自分がもっている経験やスキルというカードを小出しにして切っていく姿勢が大切です。
③:出来ないこと、分からないことは、明確に発信する
また、「できること/できないこと」「わかること/わからないこと」は具体的にはっきり伝える」ことも大切です。
これは、転職前の面接段階のときから気を付けておきたいことですが、「こういうことは経験していて知っているが、これはやっていない」「ここは知識がなく弱いところなので、仮に仕事することになっても、分からないこともあると思う」と宣言しておく。
そして、転職後もわからないことやできないことが出てきたら、躊躇せずに発信することが重要です。
「分からないことをわかる」といい、「やっていなかったことをやったことがある」とその場で強がって偽ると、後で苦しい想いをすることになります。
また、「分からないなりにもとりあえずやってみる」と見切り発車をして、実際に失敗したりすると、「聞かずに仕事を進める、勝手な行動をする残念なヤツ」というレッテルを張られることになります。
「こんな基本的なことを知らないなんて言えない」
「せっかく転職したのに、何にもできない奴と思われたくない」
…と思う気持ちは痛いほど分かりますが、そんなことは気にせず、分からないことや出来ないことはハッキリと明言しましょう。 それが転職者⇔転職先の会社双方のためです。
まとめると、転職後に活躍できるか/できないかを分けるのは、下記のポイントを押さえているかどうかということになります。
・今までのやり方や経験に拘らず、新しい環境を受け入れて適応できる
・自分の経験やスキルを、状況や必要性に合わせて小出しに出来る
・分からないことを、恥ずかしがらずに周りにどんどん聞ける
『転職後、すぐに活躍している人』を観察してみると、スキルや経験がある人というより、こういうちょっとしたポイントをしっかり抑えて仕事をしているイメージがあります。
転職先での立ち振る舞い方って、今後の仕事のやりやすさにも直結してくるので、押さえておきたいポイントですよね
転職後に新しい環境になじめず困惑している人へのメッセージ
上記のポイントを念頭に置いて仕事を頑張ったものの…
やはり仕事で自分の経験やスキルが思うように活かせない、自己有用感が感じられず焦ってしまう、今の仕事に対し違和感を拭えず、新しい環境になじめない…ということもあるかと思います。
最後に、「転職後に新しい環境になじめず、困惑している人」への、じゃてぃらんさんと僕からのメッセージです。
おりばー
転職したものの、自分の前職での経験が活かせず、仕事がうまくこなせないことで悩んでいる人、無力感に苛まれている人に強く伝えたいこと。
焦らないで! 自分のできることを積み上げて、自分とこれまでの経験を信じて焦らず頑張りましょう。
経験はジグソーパズルのピースと一緒です。
転職者はいわばピースをたくさん持っているが、持っているピースがこれから組み立てようとする絵柄(=仕事)にすぐ使えるかというと、そうとも限らないんです。
形が合わない、現段階では全然使わないなんてことも多々あります
最初は新入社員と同じで何もない状態ですが、その職場で一つ一つ経験を積み上げていくと、いつか自然と自分が持っていたピースがかみ合い、急に絵として成立することがある。
そうすると、新卒の人と違い、今までの経験が相互反応していき二次関数的に成長できる。繋げるピースを増えていくと、徐々に今までのピースが使えるようになっていくと思うんです。
また、転職者を迎え入れる企業側も、転職者に対しそういうスタンスで考える必要があると思います。
「転職者は一からフラットに一歩ずつ覚えていく、そして、それを全力でサポートする。」
そういうカルチャーにしていく必要があると思います。
間違っても丸投げや放置をして、「使えない人間」などというレッテルを簡単に貼らないでほしい。
色々と言ってくる人間もいますが、そんなものはただのノイズ(雑音)です
中途採用は立ち位置がすごく難しいですが、プロパー社員には出せない味を持つ、レアな人材になれる可能性を秘めています。
色々な会社を知り、色々な人間関係や仕事でもまれているからこそ、転職者にしか出せない味がある。
今までの経験がすぐに活かせず悩んでしまう気持ちは分かりますが、絶対今までの経験は無駄でないので一つひとつ頑張ってほしいです。
じゃてぃらんさん
今感じている「?」や違和感が、不慣れな環境や仕事の進め方から来るものなのか、それ以外が原因かを特定してください。
前者であれば数ヵ月から半年で「合う合わない」の答えが出ます。もし後者であるなら、自分で変えられる原因か?変えられない原因かを考えてください。
そして、「転職」のアンテナを張り、最悪そちらの方にいつでも舵を切れるようにしておくこと。
いつか事態が好転することを期待し、何も行動しないことが一番良くないです
日本には数えきれない会社があるので、あなたが活躍できる職場は絶対あります。なんとなく仕事が嫌だったり合わない場合、その原因はあなただけにあるのではなく、その会社組織にも原因があります。
どちらがいい悪いではなく、シンプルにその環境が合うか合わないか。それだけの話なんです。
会社組織を変えることは無理ゲーですが、あなたは行動すれば明日から変えることができます。
もし、今感じている「転職先の居心地悪いな」の原因が、セルフコントロールできない領域にあるなら、早めの損切りで職場を変えましょう。
合わない会社にい続けるとパフォーマンスも上がりません、活躍できる環境を探すため、合わないと感じたら気持ちを切り替えることも効果的だと思います。
今の時代、転職を繰り返すことは悪いことばかりではありません。
今いる環境があまりよくなくても、在籍期間がたった数ヶ月でも、そこで身に付いたスキルや実績は必ず次の職場で活きてきます。
あなたが居心地のよい活躍できる職場を見つけられるよう陰ながら願っております。
でも、環境による影響は多いので前向きに今のところで頑張りつつも、リスクヘッジのための「プランB」 つまり転職というカードは持っておくべきです
まとめ
・転職後、数か月経つのでお互いの近況を確認
じゃてぃらんさん:人間関係と環境が悪く、別の会社に転職
おりばー:出張が多く、無茶振りや丸投げが横行して苦労している
・転職後に活躍できるかは、下記のポイントを押さえているかどうか
①今までのやり方や経験に拘らず、新しい環境を受け入れて適応する
②自分の経験やスキルを、状況や必要性に合わせて小出しにする
③分からないことを、恥ずかしがらずに周りにどんどん聞く
・転職後、前職の経験が活かせなくても、焦らないで一歩ずつ積み重ねよう
・もし転職後に感じている「?」や違和感を感じたら、不慣れな環境や仕事の進め方から来るものなのか、それ以外が原因かを特定する。
⇒「転職」のアンテナを張り、最悪そちらの方にいつでも舵を切れるように準備しておくこと。
今回は、お互い転職して間もないということもあり、転職後に苦労した話に事欠かない内容の対談となりました。
転職する前に、そこでの環境や人間関係を見抜くことの難しさを痛感させられましたね。
今回対談させて頂いた内容が、一人でも多くの転職後に悩んでいる人や、これから転職する人に届き、勇気づけられたらいいなと願うばかりです。
じゃてぃらん さんのご紹介
最後に、今回対談させて頂いた「じゃてぃらんさん」のご紹介をさせて頂きたいと思います。
じゃてぃらん (@jathilan666) / Twitter
ライター業務やWebライターなど、色々なお仕事を生業とされていて、僕もブログ関連の悩みなどに対し色々アドバイスを頂いたり…と、ホントに親切なナイスガイ!
行動力があり、決断力や判断も早い、頼れるお兄さんでもあります。
僕は、同じ価値観を持ち、おかしな世の中や会社に物申す、共に戦う戦友だと思っています。
「あまいぱん ブログ」というブログも運営されていますので、是非覗いてみてください!
次回も、是非対談しましょう! 「結婚と転職」…なんていうテーマも良いかもしれませんね
転職をたくさん繰り返し、道を切り開いた上司の方にも、よろしくお伝えください。
それでは、本日はここまで
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