転職したのに、「また辞めたい」と思っている自分がいる
みなさん こんにちは おりばーです。
会社勤めしている人なら、一度くらい「会社辞めたいなぁ」って思ったことって、誰しもあると思います。
たとえそれが、転職してせっかく入社した会社であったとしても…です。
この僕も、何回か転職した経験があるんですが、その度に「辞めたい」と思ったことがあります。 (いや むしろ週5日くらい思っているかも…)
このように、転職したものの転職前と同じ悩みを持ち続け「辞めたい」と思い始めて、モヤモヤとしてしまう…
こういう「会社辞めたい」ループにハマってしまう人は、結構多いみたいですね。
そんな人にピッタリの書籍を読んだので、紹介していきます。
『「会社辞めたいループ」から抜け出そう! 転職後も武器になる思考法』
著者:佐野 創太 サンマーク出版
「会社辞めたいループ」から抜け出そう! 転職後も武器になる思考法を読もうと思ったキッカケ
この本を読もうと思ったキッカケ
2021年の冬、僕は10年近く勤めた会社を辞め、別の会社で働くことになりました。


新しい会社に入社して、かれこれ1年ほど経ったわけですが…(2023年1月現在)
新しい環境になり、待遇もだいぶ良くなったハズなのに、どういうわけかまた頭にチラつくんですよ 「会社、辞めたいなぁ」って

あんなに辞めたがっていた会社を無事に退職して、待遇のいい会社で働いているハズなのに、「また辞めたい」という気持ちが出てきてしまってるのか?
お前はいったい、何がしたいの?
そう思われても致し方ないですが。
でも、新しい会社に入って1年もたつと、新鮮味がなくなり、だんだんとその会社の雰囲気ややり方が見えてきます。
そして、「いやだな」と思ったり、ダメなところや粗、辛いところが目立ってきてしまうもの。
そうすると、ついつい頭によぎってしまうんです。
「前の会社の方が良かったのかな?」「こんなはずじゃなかった」と。
このように、転職したものの転職前と同じ悩みを持ち続け、何も変わらない。
環境が変わっても「上司と合わない」「もっと働き甲斐のある仕事がしたい」と思い始めて、悶々としてしまう。
これを「会社辞めたい」ループというそうですが、僕もこのループに見事にハマりかけていたわけです。
そんな中、この本を見つけました。
『「会社辞めたいループ」から抜け出そう! 転職後も武器になる思考法』
著者:佐野 創太 サンマーク出版
なぜ何度も「会社辞めたいループ」に陥ってしまうのか?何か対処法のヒントが見つかればいいなと思い、この本を読んでみようと思ったんですよね。
この本を読んだ感想
非常に面白く、目からうろこでした
転職後にモヤモヤしてしまい、ループにハマってしまう理由と、その対処法が詳しく書かれていて、非常にタメになりました。
「会社を辞めたいな」と思っている人が、転職をきっかけに自分の人生を良くするための思考方法を身に付けられます。
そして何より、実は「これから転職しようかな?」と思っている人にも、次の仕事選びの際に参考にしてほしい考え方を学べる本だと思いました。

「会社辞めたいループ」から抜け出そう! 転職後も武器になる思考法を読んで、タメになったところ
それでは、この本を読んで、個人的にタメになったところ、ハッとしたところを抜粋して紹介していきます。
①転職してその後の人生うまくいく人は、「本音」を磨いている
転職する人には2種類の人がいます
A:転職だけうまくいくけど、またモヤモヤし始めて「会社辞めたいループ」に陥る人
B:転職後もうまく人生が好転し、幸せに生きられる人
両者の違いはどこにあるのでしょうか?
学歴?頭の良さ?コミュニケーション力の高さ?
それとも、良い会社に巡り合えるのはもはや運なのでしょうか?
著者曰く、その差を決めるのは、転職活動に「本音」で挑んでいるか?
ネガティブな感情をひっくるめて整理し、内なる自分自身と向き合い、「本音磨き」が出来ているかどうか?です
こういわれると、転職活動で面接をしているときに、自分の気持ちにただ正直に、素の自分になって思ったことをぶちまければいいのか?…と思うかもしれません。

でも、その答えはNOなんですよ
例えば、面接の場で転職を考えた理由を聞かれたとき、
そこで
「人間関係がイヤで…」
「休暇が少なすぎぃ」
「給料が高いところの方が良いから
こんな本音を、ただそのままさらけ出していたら…どこも採用してくれません。
ウソはダメだけど、本音をそのまま出すのはNGなんですね。
そこで大事なのが、「本音を磨く」という作業なのです
著者によると、転職後もうまくいく人の特徴として、実はこの「本音磨き」がしっかりと行われていて、自分の軸が定まった状態であることが多いといいます。(意識的なのか?無意識的なのかはさておき)
逆に、転職後もモヤモヤしてしまい「辞めたいループ」にハマってしまう人は、会社を辞めること自体を目的にしてしまい、自分の正直な気持ち、本当に望んでいることに蓋をしてしまっていることが多い。
確かに表面上取り繕って理路整然と話をすれば、内定をとることができ、転職自体はすることは出来るかもしれません。
ですが、めでたく転職しても、自分に嘘をついて本音を磨いていないので、しばらくするとまたモヤモヤとしてきてしまい、「会社辞めたい…」「こんなはずじゃなかった」と思い始めるのです。
会社を辞めること自体を目的にしたが故に、「辞めたい」ループにハマってしまうんですね
ウソをついたり、盛ったりすることが「会社辞めたい」ループの入り口だと言っても過言ではありません
p28『「会社辞めたい」ループから抜け出そう! 転職後も武器になる思考法』より引用
本音磨きとは、会社を辞めたいと思っている人が、転職をきっかけに人生を好転させるために、感情的な本音を整理する方法であり、この本で最も肝となる大切な内容になります
そして、この本音を整理する方法は、転職した後にも強力な武器になります。
②何故「会社辞めたい」のモヤモヤループを抜け出せないのか
転職後もうまくいく人、うまくいかなくてモヤモヤループにハマる人の差は、本音磨きが出来ているか?/いないか?にかかっていることは、なんとなくわかりましたが…
何故、多くの人が「会社辞めたい」のモヤモヤループにいつも陥ってしまうのでしょうか?
「本音磨き」を始める前に、このことをしっかりと理解し認識しておくことは、会社辞めたいという地獄のループから抜け出すために非常に重要だとこの本では説いています。
自分に嘘をつき続けるのは、精神的にもよくないことだし、会社辞めたいループのはじまりだということは、誰しも直感的にわかるハズなのに…
どうして嘘をついてしまう人が多いのでしょうか?
それは「環境」に嘘をつかされているから
自分に嘘なんかつきたくないのに、置かれている環境によって、嘘をつかされているんです。
この本では、自分に嘘をつかされる環境として、以下の5つがあると紹介しています。
自分に嘘をつかされる5つの環境
①孤独で複雑な転職活動をする
②「自己分析」や「自分探し」で自分がますます分からなくなる
③転職支援サービスが「便利すぎる」
④最高の会社はあっても、最高であり続ける会社はない
⑤会社が「本音」を歓迎していない
この中で、僕も非常に同意できる内容を、ピックアップして2つ紹介します
最高の会社はあっても、最高であり続ける会社はない
「自分に嘘をついてでも転職しよう」と思わされる原因には、「いい会社に転職しさえすれば、今の悩みはすべて解決する」という神話が関係しています。
もちろん、「良い会社」と言われる会社は確かにこの世に存在します。
でも、どんな「良い会社」に転職したとしても、決して幸せでい続けることは出来ないのです。
なぜなら、人も会社も「変わり続けるから」
人も会社も「変わり続ける」
・良い会社だと思っていたのに、結婚&出産でライフスタイルが変わったとたん、ライフワークバランスが取れない会社だと実感した
・仕事の内容は好きだったのに、人事異動でイヤな上司にあたってしまった
・突然企業方針が変わってしまい、やる気が湧かなくなった
自分にとって最高だと思って入った会社も、その最高の状態で居続けてくれるわけではないんです。
転職はリバウンドしてしまうものなのです。
「自分にとって、ずっといい状態の最高の会社が、この世のどこかあるはずだ!」…なんていう神話は早々に手放し、「転職はリバウンドしてしまうもの」という前提でいた方が、転職後にもうまくいくのだとか。
会社が「本音」を歓迎していない
会社とは、利益を追求し成果を出す組織。
そして、仕事では個人の本音が歓迎されない性質があります。
「個人の本音よりも、優先しなきゃいけない大切なものがある」という職場で働かされているのが現実です。
誰しも、自分の本音とは程遠い、組織の建前や上位方針に従わざるを得なかったことが一度くらいはあるはずです。
そんな状況にしばらく身を置くと、自分の本音が分からなくなって、道に迷ってしまうのは無理もないことです。
そして、やがて次にように考えされられるんです。
・転職さえすれば、仕事が好きになって、活き活きと働ける
・転職さえすれば、ストレスがなく働ける
・転職さえすれば、プライベートの時間も充実し、ライフワークバランスが良くなるはず
転職すればすべてが万事解決し、自分の本音が望んでいるものが手に入って、一発逆転できると思い、安易に転職に飛びついてしまう。
転職したら本音を取り戻せると勘違いしてしまうんですよね。
もちろん、世の中には給与や待遇があまりにも悪すぎたり、激務すぎて心身を壊してしまうような、逃げるべき劣悪な環境の会社もあるのは事実です。
生活が成り立たなかったり、心身を壊して病んでしまうような会社は、一目散に辞めた方がいい。
でも、そこまでではないけど、なんとなく「イヤだな 辞めて転職したい」という人は、転職をして本音が取り戻すんじゃなく、本音を取り戻してから転職するべきなんです。
「会社辞めたいループ」にハマってしまうのは、性格でも努力不足でもなく、抗えない「嘘をつかされる環境に身を置いているから。
それほど環境の影響というのは、強力で大きいものなのです。
③嘘を拭い去り、本音を磨く方法
では、嘘を拭い去り本音を磨いていく方法を紹介します。
本音を磨くためには、3つのステップを踏んで実践していくことが書かれていました。
本音磨きに必要な3つのステップ
STEP:① 感情を吐き出して本音を把握する
STEP:② 人間関係から本音を整理する
STEP:③ 本音が伝わる言葉に磨く
この中で、 最初のSTEP①である、感情を吐き出して把握するための「退職成仏ノート」について少し紹介します。
「退職成仏ノート」って何?
まず、「退職成仏ノート」って何よ?って話から。

本音を磨くためには、自分の本音を客観的に把握する必要があります。
本音がキチンと把握できていないと、それを磨くことは出来ません
自分の感情を吐き出して、この本音を把握するために使うのが「退職成仏ノート」です。
転職した先でうまくいかず、モヤモヤループにハマってしまう人には、ある共通点があります。
それは、「会社の悪口を言ってしまうこと」
勤め先で感じた不満や、やるせなさ、憤りが解消できず、モヤモヤを晴らせていない…
つまり、恨みが心の中に残っていてそれを成仏させられていないんです。
恨みが溜まった人は、恨みによって自分の本音が曇ってしまい、自分のやりたことや望んでいることが見えなくなってしまっているんですね。
なので、「退職成仏ノート」に感情を書き出して、しっかりと恨みを成仏させる必要があるんです。

僕も会社への恨みが募って、悪口言ってたな… モヤモヤが溜まって、恨みが晴らせていなかったんだ…
「退職成仏ノート」の書き方
それでは、「退職成仏ノート」の具体的な書き方を紹介します。
まずは一冊のノートを用意します。そこに、自分の思っている事や感じたことをかいていくだけです。
キレイにまとまっていなくても、どんなに汚くて卑しくて、みっともないことが書いてあっても、それを他人に見せなければ何を書いてもOKです。
気にせずどんどん書いてください
この「退職成仏ノート」は、あくまでも人に渡したり見せたりしないことが前提ですし、自分の心とゆっくりと向き合う必要があるので、できれば一人の時間に書くと良いでしょう
書く際のポイント
ネガティブな気持ちも大事にする
「ネガティブ」な気持ちを持つことは、一般的によくないとされていることが多いですよね。


そう感じて自分を卑下してしまい、書き出すことをためらってしまう人もいると思いますが、本音を磨くためには「ありのままの気持ちを書き出して、把握する」ことが大切です。
ネガティブな気持ちの裏にこそ、自分の本音が隠れているものです。
気にせず、思いついたことを書きましょう
他人や環境のせいにしてもOK!
自分にとって不都合な事態やトラブルに見舞われると、他人や環境のせいにする「他責思考」の人が時々います。

現実世界では、そういうことを口にして他責にし、周りに吹聴すると「人や環境のせいにして、なんてみっともない人なんだ」と言われてしまいます。
他責思考って、一般的にはあまり歓迎されませんからね。
「なんでも自責で考える、自責思考こそが大切だ」という考えが、世の中ではもてはやされています。
でも、自責思考は、
・仕事がうまくいっているとき
・自分から望んで自責思考して、「成長している、楽しい」と感じる時
こういう場合のみ有効なのであって、その実感が伴わない「自責思考」は、自分の気持ちを押し潰し、追い込んでしまう十字架になってしまう…と著者は説いています。
そして、自分の本音を曇らせる要因にもなってしまいます。
なので、退職成仏ノートに書く分には、他責思考で人や環境のせいにして全然OKです。
ノートの中では、あなたがルールです。
どんどん人や環境のせいにして、怨念を成仏させ晴らしましょう。
転職するにせよ、今の会社で頑張るにせよ、こういった心の逃げ場を作っておくと、本音を曇らさずに生き続けることができます。
「退職成仏ノート」を書いていて、辛くなったら直ちにストップ
ただし、注意してほしいことが一点
「退職成仏ノート」を書いていて、辛い気持ちになりすぎて息苦しくなってしまったり、心身に痛みや異常を感じた場合は、直ちに書くのをストップしてください
「本音と向き合う」ためには、辛かった経験や、イヤだと思っていることと向き合わないといけないので、少なからず心には負荷がかかるのは避けられません。
心身のコンディションは、最低限整っている必要があります
ノートをかいていて、辛くなってきてしまったら…
それは、本音と向き合いモヤモヤを把握して受け止めるための、自分の心身のコンディションがまだ整っていない状態だということです。
そんな時は、まずは心身を休めたり、趣味に没頭してリフレッシュすることを優先してください。
また元気になってきたら、自分のペースで書きはじめたらよいのです。
「会社辞めたいループ」から抜け出そう! 転職後も武器になる思考法は、現在の転職時代のバイブル
今は、転職が当たり前の時代になっています。
一つの会社で定年まで勤め上げて、滅私奉公するなんていう考えも、だいぶ古くなってきています。
転職後したのにも関わらず、モヤモヤが晴れない「会社辞めたいループ」にハマってしまい、辛い思いをしている人が多いのも、こんな時代ならではなのかもしれませんね。
だからこそ、自分の本音は曇らさず、意識して磨き続けることが必要なんじゃないかなと思いました。
「本音磨き」をすれば、いつでも本音フィルターを磨き上げ、「自分も他人の気持ちも尊重しつつ」「最後は本音で決められる状態」に整います
本音磨きは、選んだ道から後悔を取り除き、後ろを振り返らずに全身している実感を取り戻させてくれます。
そんなあなたは「どんな結果であっても受け入れられるし、選んだ道を歩いているそのことが楽しい」とブレない自分になっているでしょう。
その時には「モヤモヤじた時期もあったな」と懐かしく振り返っているかもしれません
p219『「会社辞めたい」ループから抜け出そう! 転職後も武器になる思考法』より引用
迷った時、モヤモヤしてループにハマってしまいそうな時…そんな時の、道しるべになってくれる本でした。
他にも、会社を辞めたいループにハマる原因や、本音を磨くときに参考になる考え方がたくさん載っていたので、参考にしてみてください。

まとめ
まとめ
『「会社辞めたいループ」から抜け出そう! 転職後も武器になる思考法』を読んだ感想
⇒転職が当たり前な時代だからこそ、持っておきたい考え方がのったバイブルだ
【ポイント】
①転職してその後の人生うまくいく人は、「本音」を磨いている
②「会社辞めたい」のモヤモヤループを抜け出せないのはなぜか?
⇒本音を曇らせ、嘘をつかされる環境下にいるから
③嘘を拭い去り、本音を磨く方法
⇒本音を把握・整理・磨く 3つのSTEPが必要
本音を把握するために、「退職成仏ノート」を書こう
転職後、仕事辞めたいというループにハマりかけていたので、実にタイムリーな本でタメになりました。
特に、転職後に「会社を辞めたいループ」を断ち切るのに、「本音をしっかり磨く」必要があったんだということが、個人的にすごく勉強になりました。
転職が当たり前な世の中だからこそ、「会社辞めたいループ」にハマる人が増えていると思うので、その道しるべにしてもらえたらと思います。

ネガティブな気持ちを書き出し、本音と向き合っていたのかも
それでは、本日はここまで
お問い合わせやご意見はこちらまで
↓↓
コメント
コメント一覧 (1件)
Cheers!