僕も、「働かないおじさん」に片足突っ込んでる
みなさん こんにちは おりばーです。
僕ももうアラフォーサラリーマン…段々と「おじさん」と言われることも増えてきました。
会社で働いていると、実に色々なおじさんがいます。
以前、僕は働きたいおじさんについての記事を書きました
今日は、その対極に位置する存在である「働かないおじさん」について感じることがあったので、書いていこうと思います
働かないおじさんに対し、怒り狂っていた20代
もう15年以上前の話になります。
僕は理系の大学に通っていたのですが、卒業後の就職先探しは非常に難航した記憶があります。
漠然と「大学の時にやっていた分野を活かした技術職につきたい」とは思っていたものの…
その頃はまだ就職氷河期が続いていたので、技術職で正規社員という雇用口がなかなか見つからなかったんですよね。
なので、技術派遣社員という働き方を選択しました。
一応技術職という仕事ではあるし、色々な会社で実際に働きながら自分のやりたいことや方向性を固めていけたらいいのかな…と思ったので。
そして、そこそこ大きいメーカーに派遣されることになり、そこで社会人として働き始めたわけですが…その派遣先のメーカーに、結構な数の「働かないおじさん(正社員)」がいたんですよ。
働かないおじさんの定義
働かないおじさん(はたらかないおじさん)とは、周囲の期待する役割に対して、
成果や行動が伴っていない中高年社員のことである存在感が薄いため、妖精さんとも呼ばれる。全く働いていないわけではないものの、働きに見合わない高い報酬を受け取っているとして批判されている
引用:wikipedia 「働かないおじさん」
おりばーが遭遇した、働かないおじさんの行動
・いつも何をしているか分からない(レポートや業務連絡など、まったく共有化してこないのでアウトプットが????)
・いつもタバコやお茶をしばいていて、くっちゃべってる
・意味の分からない会議を3~4時間もやり、何も決まらない
挙句の果てには、僕のような若造を捕まえては「お前は、なってない」「全然ダメ」とダメ出しや説教をしたり、「俺がお前くらいの若い頃はなぁ」…なんて自慢話をしたり…。
最終的に自分が気持ちよくなって、定時が来たら帰っていくというタチの悪さ。
はじめのころは、僕も人生経験豊富な先輩の話としてありがたく聞いていましたが、段々とその話のしょうもなさに気が付き始めました。
そして、このおっさんたちに対し軽蔑と憎悪気持ちを抱くようになりました
そして正社員だから、会社が危うくなってもそう簡単にクビは切られないなんて…
マジで許せない! もっと働けよ! こんなやつら根絶やしにしてやりたい!
薄給で不安定な「派遣社員」という立場で、日々仕事をしていた僕にとって、大した仕事をせず、若者を捕まえて説教して気持ちよくなって、その上雇用も安定している「働かないおじさん」は、とてつもなく憎い存在だったのです。
働かないおじさんに対し、毎日怒り狂っていたような気がします。
働かないおじさんの年齢に自分が差し掛かって思うこと
20代の頃は、働かないおじさんに対し憎悪と憤りを感じていたわけですが、月日が経って僕自身も40代に差し掛かり、この働かないおじさんたちの年齢に段々と近いてきました。
今現在は正社員として、中堅社員として働いているわけですが…
実際自分がこの働かないおじさんの年齢に近くなってみて、色々と思うことがあるんですよ
①そんなに元気いっぱい働けない
②給料に見合うだけの仕事って、ものすごく高難易度
③会社という組織の汚さ、人間の醜さに嫌気がさす
①そんなに元気いっぱい働けない
まず、体力や集中力が20代のころに比べて低下しているので、そんなに無茶ができないんですよね
深夜近くまで残業したり、一週間以上の連勤になったりすると、もう疲れ果ててしまい一晩で疲れは取れず、体調を崩してしまうことも増えました。
少し緩急を付けて、「できないものはできない」と断らないと、身体を壊してしまうな
そういう安全装置が働いて、意識的に仕事をセーブするようになりました
②給料に見合うだけの仕事って、ものすごく高難易度
それから、40代付近の月のお給料って、新卒の新入社員に比べ1.5~2倍くらいの金額に
なっていることも珍しくないと思います。
でも、その給料に見合うだけの成果を出せているのか?と言われると僕自身ちょっと自信が無いです。
1.5~2倍の時間働けるわけじゃないし、新卒の頃の1.5~2倍の難易度の仕事がこなせるようになっているかというと、決してそんなことはない。
(まー、単純な定量化は難しいですけどね)
「40代の給料に見合うだけの仕事」は、それだけ高難易度で要求水準や期待値も高く、そして時々とてつもなく理不尽だったりします。
そして、そもそも無理に近いことだって要求されたりしますからね。
「お給料に見合った仕事をしろ」というのは言葉でいうのは簡単ですが、それに応え続けるというのは決して容易なことではないのです。
③会社という組織の汚さ、人間の醜さに嫌気がさす
また、10年以上会社という組織の中にいると、組織の汚さや人間の醜さをうんざりするほど見せられて、希望が見いだせないという心境に陥ります
こんな組織や人間関係の中にいると、希望は見いだせない
・下らない足の引っ張り合いで、全然前に進まない組織
・上に取り入ることばかりに躍起になり、下の者を駒のように扱う管理職
・組織に貢献してきた人間を、平気で切り捨てる経営陣
・人を利用し、蹴落とすことしか考えていない同僚
こういう人組織や人間関係の中で生きていると、「この会社や仲間たちの為に頑張ろう」という気持ちなんて、とてもじゃないけど持つことが出来ません。
また、頑張って認められて出世したとしても、結局自分があれだけ忌み嫌っていたような人間(上司のような)に成り下がってしまうのかな…と思ってしまい、出世なんていうものに少しの希望も見いだせないんですよ。
おじさんと呼ばれる年齢に、自分が実際に差し掛かってみてわかったことですが
「おじさんになると、そんなにパワー全開で働けないし、お給料に見合った仕事をするって言われても、いうほど簡単じゃない。
長い年月働くうちに、組織や周りの人間の醜さをまざまざと見せつけられ、仕事をこれ以上頑張ろうなんて気持ちが湧かない」
こういう心境にどうしてもなってきてしまう。
そして、養わなきゃいけない家族がいたりしたら、心身を壊すような無茶はできないですからね。
「仕事は身体を壊さない程度に、適当にやる」という心境になるのは、ある意味至極当然で無理もないことだし、むしろ最適解な働き方なんじゃないかと思います。
働かないおじさんも、ある意味、犠牲者と言えなくもないですね
「働かないおじさん」だということは甘んじて受け入れるけど、これだけはしないようにしたい
僕は今、かつて忌み嫌っていた「働かないおじさん」に片足を突っ込んでいます。
20代の若い子たちに、
あの人マジ働かね~おっさんだよ 給料分働けよな
…って思われていることでしょう。
悲しくも、負の連鎖は繰り返されるものです
でも、僕は色々あって心身を壊して再起不能になりかけた経験から、自分の心身をまずは守ることをなにより大切にしています。
その土台が脅かされてしまうような仕事は、ハッキリ言って続ける意味がない。
「心身を壊して働けなくなる」…というのが、最低最悪のケースだと思っているので、「仕事は心身を壊さない程度に、適当にやる」というスタンスはこれからも大事にしたい。
例え周囲に「働かないおじさん」と蔑まれたとしても…です
ただ、僕は「働かないおじさん」だとしても、下記に挙げたことはやらないようにしたいと思ってます
たとえ「働かないおじさん」に堕ちようと、これだけはやらない
①若い社員に自分の若い頃のことを引き合いに出し、説教する
②他人の時間を奪う
③露骨に仕事をサボる
①若い社員に自分の若い頃のことを引き合いに出し、説教する
若い社員の首根っこを捕まえ、自分の若いときの武勇伝を語り、挙句説教をするなんてのは、迷惑を通り越して、非常にカッコ悪いおっさんのすることです。
新卒で入社した新入社員は、年齢こそもう立派な大人ですが、世の中のこと・会社のことが分かっていないので、まだまだ子供なんです。(これは無理のないことですが)
そういう何も知らない子供をとっつかまえて、自分がいかに優秀かということを吹き込むことでしか自分を肯定できず、説教して気持ちよくなっているなんて、みっともないことこの上ないですからね
②他人の時間を奪う
それから、自分の仕事をしないだけならまだいいですが、他人の時間を奪うようなことは決してしてはいけないと思います
ここでいう、他人の時間を奪うとは、何かを手伝ってもらったり、仕事の件で何かを聞いて教えてもらったりすることではありません
しょうもない会議に他人を巻き込んで何時間も費やさせたり、やる必要もないことを他人にやらせたりすることです。
とにかく、他人を変なことに巻き込んで時間を浪費させてはいけない。
他人の時間は尊重し、敬意を払いたい。
自分の仕事をしないだけなら0(ゼロ)ですが、他人の時間まで奪っていくようなら、もはやマイナスですよね
③露骨に仕事をサボる
人間である以上、四六時中は仕事を頑張れません。
仕事で疲れたり、やる気がどうにも出なかったりすることは、誰にでもあること。
そんな時は手を抜いて少し休んだり、仕事とは関係のないことをしたりして、時折うまくサボってガス抜きしながら長く仕事を続けることが大切です。
ただ、中には業務中に露骨にサボり、それを周囲に気が付かれているオッサンがいます
・タバコ休憩をしょっちゅう取っている
・仕事とは明らかに関係ないサイトを何時間も閲覧している
・業務中、パチンコに行く
⇒これは、僕の上司が良くやっていたサボりです。
サボることは別にいいですが、露骨にやりすぎて真面目に仕事をしている人間がゲンナリして、やる気をなくさせてしまうのは、非常によろしくない。
自分の仕事をしないばかりか、真面目にやっている人間を絶望させ、腐らせてしまうなんて、もはや産業廃棄物と同等です。
働かないだけなら百歩譲ってまだ許せます。
ですが、若い社員に自分の若い頃のことを引き合いに出して説教したり、他人の時間を奪い、露骨に仕事をサボって周囲の士気を下げる…
僕が出会ってきた公害レベルの「働かないおじさん」にはならないようにしたいです。
まとめ
・かつて自分が忌み嫌っていた「働かないおじさん」に近い年齢になって思うこと
①そんなにパワー全開で働けな~い
②お給料に見合った仕事をするって、容易じゃないのよ。
③長い働くうちに、組織や周りの人間の醜さを見せつけられ、
仕事をこれ以上頑張ろうなんて気持ちが湧かないっス
・「仕事は心身を壊さない程度に、適当にやる」というスタンスはこれからも大事にしたいので、「働かないおじさん」にオレはなる!
・でも、自己完結型の「他人を巻き込まない働かないおじさん」を目指す
かつて、あれだけ忌み嫌っていた「働かないおじさん」に自分もなりかけてるなんて、なんか笑えてきます。
それだけ、加齢による衰えや組織や周囲の人間関係の影響は大きいということですね。
大きなうねりには逆らえないですから。
でも、それを受け入れて新しいスタイルの「働かないおじさん」を確立できたらいいなと思います。
それでは、本日はここまで
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