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精神(メンタル)を壊してしまった過去を振り返って思うこと

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今回は、おりばーの追憶編です。

みなさん こんにちは おりばーです。

今日は、過去にあった辛いことを振り返る記事になっています。

僕自身、思い出したくないことではあるのですが… 

もう時間も経ち振り返ってみようかなと思う気持ちが出てきたので、記事にしておきたいと思います。

目次

ある日突然、精神(メンタル)が悲鳴を上げた

もう2~3年くらい前になりますが、僕は精神(メンタル)を病んでしまい、しばらくの間休職してしまったことがあります。 

いわゆる「うつ」というヤツです。

最初、身体が疲れているのに眠れなくなる日が続くところから始まり、日中変な時間に眠くなって頭が回らなくなり、意識がとんでしまうこともしばしば… まったくと言っていいほど仕事が進まなくなりました。

そしてある日の休日、スーパーで買い物をしていたときのこと。

僕は店の中に入ったものの、何を買いにきたのかが一切分からなくなって、1時間以上スーパーの中をグルグル歩き回っていました。

(このとき、買うものをメモした紙をもっていたのですが、それを見ても何をしていいか分からなかったんです。 文字が読めなかったのかもしれません)

その時は、不眠症の改善のためにすでに心療内科には定期的に通っていたのですが、スーパーで簡単な買い物もできなくなってしまった自分に対し、もう何かがおかしいと感じました。

そのスーパーでの一件を心療内科の先生に打ち明けることにしました。

すると、先生からこんな一言をもらったんです。

心療内科の先生
おりばーさん、それね  

大分心が疲れちゃってて、けっこう危ない状態だと思います。

もちろん、最終的にはおりばーさんのご意見を尊重しますが…私の意見としては、いまのうちに会社には休職を申し入れた方が良いと思います。 

対処が早ければ、復帰にも時間がかからないで済みますからね。

ホントに取り返しがつかなくなる前に、仕事からいったん離れましょう

必要なら診断書を書くので 

過去に、精神的にきちゃったことはありましたが、休職まで行ったのは初めてだったので、僕の中でやっぱりショックだったし、しばらく休むことになることで、周りの人間に対する申し訳なさが頭に浮かびました。

でも、自分の中でもう頭が全然動いていない感覚があって、マトモに仕事や生活ができている状態とはお世辞にも言えない。

このままだと、もっとひどくなって最悪再起不能になりそうで怖かったので、僕は休職をする選択をしました。

約一か月間の休職生活

それから、僕は約一か月間の休職生活を送ることになりました。

最初の数日間は、抗うつ剤と睡眠導入剤の影響なのか、身体が重くて起き上がれず、ほとんど横になって過ごしていましたね。

少し元気になってきた気がして、ちょっとだけ出かけてみようかという話になり、家族と水族館にいってみることにしたのですが… 

人がそれなりにいるところにいたせいなのか、途中からどっと疲れてしまい、立っていることもままならずにその場でうずくまってしまいました。

後から本で読んだのですが、人って知らず知らずのうちにエネルギーを身体から放出しているそうです。

通常ならば自分もエネルギーを放出しているから、人のエネルギーの圧にも対抗できるのですが… 

精神を病んで心が弱っている状態だと、自分が発するエネルギーが少なくなり、人が発しているエネルギーに対抗できず、押しやられて疲れてしまうんだとか。 

精神に異常をきたすと、思いもよらない形で変化が現れると強く実感しましたね。 まさか立てなくなるくらいヘトヘトになってしまうなんて…

そんなことがあったので、迂闊に人がたくさん居るところに出かけるなんて行為が、怖くてできなくなってしまい、基本家の中や家の近所でゆっくりと過ごすことになりました。

アニメをみたり、近所を散歩したり、後はペンタブを買って、PCで絵を描いたり… 

とにかく一人でゆっくりと出来ることをひたすらしていました。

近所を歩いていると、顔見知りのご近所さんとバッタリあったりして「今日はお休みですか? 休みがとりやすい職場なんですね!」なんて言われることもあり、すごくバツが悪かったのを覚えています。

Oliver
今日は…じゃなくて 「今日も」なんだよね…

何て肩身が狭いんだろうか 早く元気になりたい

 

一か月間、休職をしたおかげで幸いにも職場に復帰することが出来、徐々に身体を慣らしながら元の生活を送れるように治療を続けていきました。

調子が戻ってきたな…と自分で実感できるようになるまで、実に1年くらいかかってしまいましたが、今は薬も使わず何とかやっています。

人によっては、数か月~数年経っても治らない場合があり、普段の生活もままならなくなるケースもあると聞きます。

それを考えると、僕の場合は比較的軽傷で済んだと言えるので、良かったと思うべきかと思います。

なんでメンタルを壊してしまったのか? 今こそ振り返ってみる

僕は、休職中メンタルを壊して満足に働けていない自分に対し、後悔と疑問ばかり持つようになっていました。

「どうしてこうなったのか?」

「何がいけなかったのか?」

「どうすれば良かったのか?」

「これからどうすればいいのか?」

こんな感情が、休職中心の中にずっと渦巻いていたのです。

なぜメンタルを壊してしまったのか? ある程度症状が緩和され良くなってきた今、僕なりに振り返ってみたのですが、主に3つの原因が災いして、眠れなくなってしまったことが考えられます。

①仕事の状況

②育児

③食生活

①仕事の状況

メンタルを壊す少し前、僕は仕事がかなり忙しく、土日出勤なども実施していました。 次々にやることが増えていき、いつまでたっても終わる気がしない。土日で出勤した分、代休で平日お休みを取るのですが、会社から問い合わせや対応を求められる電話がバンバンかかってきて… とても気が休まらない状態でしたね。

そして、やるべき仕事の日程が詰まってきているのに、到底今必要とは思えない業務の対応を迫られ、人手が足りないから上司にヘルプを出しても全く聞き入れてもらえませんでした。

上司
そんなこと言ったって、頑張ってやりきるしかねーじゃん

僕は、こういわれたことをハッキリと覚えています。

もうすでに頑張っていて、やりきれなくて困ってるから助けてほしいのに、頑張るしかないと突き放された… 

これが僕に絶望感を植え付けました。

それから、夜寝るときに仕事スイッチが切れなくなり、寝つきが悪く眠りが浅くなっていきました。

そして仕事が進まずトラブルまみれだから、だんだん職場の雰囲気も悪くなり、上司も我々部下に当たり散らすようになるという、負の連鎖まで起きるように…  

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Oliver
そりゃ~、メンタルもおかしくなるわ

②育児

僕には子供が二人いますが、僕がメンタルを壊してしまった時期、ちょうど下の子が生まれたばかりでした。

夜泣きはするし、奥さんはかかりっきりになってしまうし… 

極めつけは上の娘がやきもちを妬いて駄々をこねはじめる始末です。 

僕も、一生懸命娘の相手や育児をやろうとしましたが、この年頃の子供はママが一番なんですよね  

おとうちゃんはイヤだ! いらない あっち行って! ママがいいの!

こういう残酷なことを、子供は平気で口にしてきます。

年端のいかない子供がいっていることなので仕方がないのかもしれませんが、確実に僕の心は抉れて行きました。 

Oliver
僕だって、頑張ってやろうとしているのに…酷すぎる!チクショウ!

そして、「家族はみんな一緒に寝るもの」…という嫁の謎なこだわりによって、夜寝る時に下の子の夜泣きに僕まで付き合わされたのもキツかった。

せっかくウトウトしてきたに、鳴き声で起こされ…  まったく眠れませんでした。 

③食生活

それから、地味に効いていたと思うのが、食生活です。

上記②にも少し関係してくるのですが、子育てがあまりにも大変で、嫁さんが満足なご飯を作れなくなってしまったんです。

「おかずを多く作る元気がないから、足りない分は白ご飯をたくさん食べて」と、嫁は炭水化物で食欲をごまかすようなスタイルの食事を用意するのが精一杯だったんです。 

僕も、仕事でヘトヘトになってしまっていたので、代わりにご飯を作ったりしてあげる余裕がなかったのも申し訳なかったですけどね。

実は、炭水化物(糖)が多すぎる食生活は、血糖値が急上昇&急降下することになり、自律神経が無駄にON/OFFしてバランスを乱し、夜眠れなくなる要因になってしまうのです。

眠るときに、交感神経(身体をアクティブにする神経)が優位になってしまい、中々寝付けなかったり、逆に日中活動したいときに副交感神経(身体を休める神経)が優位になって、眠気が襲ってきたり… 

身体リズムがガタガタになってしまい、まともな睡眠が取れなくなっていきました。

上記3つの要因が複雑に絡み合い、ストレスも相まって僕は睡眠に異常がでるようになりました。

人にとって、睡眠は健康な生活を送るのにきわめて重要です。 

睡眠が満足に取れないと、体調不良になったり、身体の抵抗力が下がって病気になりやすくなったり、精神にも異常をきたして「うつ」などの精神疾患を引き起こしてしまうのです。

Oliver
身をもって実証済みです。

ホントにつらいですよ 眠れないのって

一度壊した精神は、完全には元に戻らない

僕は一度精神をこわし、「うつ」になってしまったわけですが、今は薬も飲まず、何とか仕事や普段の生活はしています。

ですが、強く感じたことがあります。

それは「うつ」は完治することはなく、一生付き合っていかなくてはいけないということ  一度壊した精神は、完全には元に戻らないのです。

薬も飲んでいないし、治ったからもう全然へっちゃら! これから先、「うつ」になんてならないぜ! Hey Hey Hey!

…なんてことには残念ながらならないかと。

おそらく、僕自身気病みやすい精神の特性をもっていて、なにかのキッカケでまた精神に異常をきたしてしまう可能性が高いとおもっています。そして、精神を壊す前よりも、確実に脆くなっているという実感があります。

いわば、僕の精神は「ヒビが入った湯飲み茶碗」と一緒で、何とか茶碗の形をとどめてはいるけど、いつまた欠けてしまうか分からない、危うさをはらんでいるのです。

なので、僕は精神を壊す前よりも、自分のメンタルの状態にはものすごい過敏になってしまい、おかしくなるかなり手前でブレーキをかけるようになりました。

無理がたたる前にSTOPしたり、具合が悪ければ問答無用で休んだりするようにしています。 

ただ、それによって当然仕事のパフォーマンスはどうしても抑え気味にせざるを得ないので、今の僕に対して憤りや恨みを持ったり、失望する人間も出てきています。 

「あいつ、まだやれることあるのに、サボっている」

「こんな状況で、なに休んでんだ」

「みんながんばっているのに」

「もっとやってくれると思ったのに」

…といった具合に。

そういう気持ちになる人間がいるのも無理はないと思いますし、否定はできませんが…

申し訳ないですが、僕はもう精神的におかしくなってまた倒れて、休職生活をするなんてまっぴらごめんです。 自分の心と身体を最優先にしたいです。 

「心と身体の健康」という土台があった上での仕事だと思うので、それが脅かされてしまう仕事なんて、今の僕にとっては何の価値もありません。

最低限やれる範囲ではがんばりますが、それで問題が起ころうが、遅れようが知ったこっちゃないですね。

一生懸命、心と身体をボロボロにして働いて、また精神を壊したとしても、誰も責任なんて取ってくれないし、何の保証もしてくれないのだから。

心の中の「やっかいなもの」をうまくコントロールしながら生きていく

そして、精神を壊して「うつ」になってから持つようになった感覚なのですが… 

自分の心の中に、「うつ」というやっかいな魔物が住みついてしまったと思うようになりました。

例えるなら、NARUTOの九尾の狐「九喇嘛(くらま)」や、呪術廻戦の「両面宿儺(りょうめんすくな)」みたいに、主人公の中に棲みついていて、暴走して制御できず主人公を困らせるけど、時に絶大な力を貸してくれることもある… という存在をイメージしていただければと。

引用『NARUTO  九尾の狐 九喇嘛(くらま)』 

引用『呪術廻戦 両面宿儺(りょうめんすくな)』

ただ、「うつ」の場合は別に僕に力を貸してくれることは絶対になく、暴れだすとデメリットしかありません。

例えるなら何かのきっかけで心の中にいるこの「うつ」という魔物がジワジワ巨大化してきて、自分の精神が負の感情で乗っ取られてしまい、行動不能になってしまう感じなんです。

じゃあ、その厄介な魔物を永遠に出ないように封じ込めたり、いなくなるようにすればいいじゃないかって話になるんですが…

この「うつ」って治療で取り除いたり、無かったことには完全にはできないんじゃないかと思っています。(※) 

高血圧や糖尿病と一緒で、手術や治療をすればポンと治るものではなく、薬やセルフケアでコントロールしながら、症状を緩和しながらうまくお付き合いしていくといった扱いが正しいかと。

※「うつ」になられた方や、精神疾患の知見がある医療関係の人も、同様のことをおっしゃっている方が多くいます。

なので、今後はこの心の中のやっかいなものである「うつ」に関しては、無理に直したり無かったことにするのではなく、うまくコントロールしながらこれからは生きていこうと思っています。

下記のようなことを心がけるだけでも、大分暴れるのも緩和することができます。

・上記したうつになってしまった3つの要因が、重ならないように注意する

(仕事のキャパ、家庭での家族との付き合い方、食事内容など…)

・危ないと思ったら(うつが顔を出し始めたら)、早めにブレーキをかけて休む

・不要なストレスを必要以上に溜めこまない 

(特に、自分でコントロールできないことや手に負えないことは基本放置!)

「うつ」というやっかいな化け物を心に宿していることもすべてひっくるめて、「僕」という人間なので、それらと共存していくという感覚で、今後は生きていこうと思っています。

     

※これは、僕がノートに落書きした「うつ」との付き合い方のイメージしたものです。

無かったことにせず、自分の一部として共存しながら生きていくってことが大切なんじゃないかと

まとめ

・ある日、精神が悲鳴を上げ、「うつ」になってしまった。

・仕事や育児や食事… それらが複雑に絡み合い、不眠症になり「うつ」になってしまったと思われる。

・「うつ」は治療で取り除いたり、無かったことには完全にはできない

 それも自分の一部だと捉え、うまくコントロールしながら生きていく

今回は、精神を壊してしまった過去を振り返ってみて、今感じていることを素直に書いてみました。

今、「うつ」になりかけている人がいらっしゃったら、一刻も早く対処してほしいですし、すでになってしまい苦しい思いをしている方の、何かのヒントになればうれしく思います。

「うつ」になってしまう人が、一人でも多く減ってくれることを切に願っています。 ホントにツラいからね。

(それにしても、サムネイル画像がホラーチックになってしまったな…遊戯王のワンシーンのオマージュだったのですが)

それでは、本日はここまで

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