職を決意してからの最終退社日までの期間を、振り返ってみるよ
みなさん こんにちは おりばーです。
前回の記事でお伝えしましたが、10年近く勤めた会社をとうとう辞めることにしました。
当サイト『仕事…嫌いですが、何か?』の1STシーズンは、一旦は一区切りついたので、新たな環境での2NDシーズンに移行します…とお伝えをしたのですが、その前にいくつか記事にしておきたいことが出てきました。
今日は、退職を決意してから最終出社日までの期間、どんなことが有ったのかを振り返り、「やっておいてよかったこと」「やっておいた方がよかったこと」などをまとめていく記事となっております。
これから転職をしようと考えている人、退職の意を会社に伝えようと考えている人にも、何かの参考になれば幸いです。
転職先から内定を頂いてから、最終退社日までの期間
僕が、今度お世話になる会社に内定を頂き、最終退社日までを図示してみると、おおよそ下記のようになります。
だいたい、2か月というところでしょうか(その間、長期休暇が入ってしまったので、実働期間は1.5か月弱と考えてよいかもしれません)
その期間を、
①初期
②中期
③後期
…と3つの期間に区切り、それぞれのフェーズでどんなことがあったのか?を振り返っていきます。
※すこし長くなってしまいそうなので、①~③それぞれ独立した記事に分けようと思います。
今回は、①初期編に起こったことと、そこから得たポイントをまとめていこうかと。
最終出社日までの振り返り【①初期編】
内定をもらってから最終出社日までの初期の期間は、転職する/しないを熟考し直属の上司に退職の意を伝えるフェーズになります。
内定もらったけど、転職する/しないか 結構悩んだ
前回の記事に詳細は書きましたが、僕は、勤め先の会社に対して、もう心底イヤになってしまっていたので、他の会社を探そうと思い転職活動をしていました。 そして幸運にもよさそうな企業から内定をいただくことができました。
ただ、転職する/転職しないかは少し慎重に判断したかったので、返答の猶予期間をもらい長期休暇中にずっと考えていました。
もうイヤだと思って、転職活動をしたら良いところが見つかったのはいいけど、いざ「10年近く勤めた会社を去る」というのは、やはりそれなりに悩むところがあったんですよね。
転職先で確実にうまくいく保証もないですし、環境もガラッと変わって、今の会社よりもさらに働きにくくなってしまうというリスクもあるわけで…。
ですが、このままこの会社で生活の為だけにイヤイヤ働きつづけるのはリスクだし、「短い限りある人生においての時間の浪費」だと思ったので、色々考えた末に心機一転 転職を決意しました。
直属の上司に退職の意を伝える
長期休暇が明けて、僕はすぐに直属の課長さんを会議室に呼び出し、退職の意向を面と向かって伝えました。
僕の話を聞いた上司の方の反応は、正直驚きと困惑を隠せないという感じでした。
10年近く働いてて、会社の近くに持家を構え、近い将来係長や課長の立場を担うために様々な教育を施してきた人間が、まさか辞めるなんて…と思っていたのだと思います。
引用『BLEACH』
でも、「一度きりの自分の人生、これまでやってきたことを、より活かせる仕事をやりたい」という意思をお伝えしたところ、
…と、一定の理解と退職の意の了承をしてくれました。
最終出社する日付を明確にお伝えし、それまでの間引継ぎを始めていくことで話はまとまりましたが…同じ課内メンバーに対して「僕が退職する旨」は、しばらく黙っておけと言われました。
「おりばーが退職し欠員が出ることによるインパクトと損害があまりにもデカく、他のメンバーへの悪影響が出るので、対策案などを少し考えたいから」とのこと。
それならさっさと展開して、引継ぎをはやく始めればいいのに…
僕は、かなり悶々としながら引継ぎをする内容を棚卸し始めました。
抱えている業務、お付き合いのある下請けのメーカーさんの担当者一覧、自分しか把握していないことを明文化…
速やかにこの会社をされるように、これらをエクセルにまとめ着々と準備することにしました。
色々と刺客が差し向けられ、遠回しな引き止めを持ちかけられる
それから間もなくのこと。
「僕が退職する」という事実が上層部に伝わり、一緒に仕事をしている係長や部長、さらに担当役員さんから「一体どういうことなのか、詳しく話を聞きたい」という連絡が来るようになりました。
・なんで辞めるのか
・次はどこに勤めるのか
・おりばーくんのような人間を出さないために、我々が出来ることはないか?(職場改善点のヒントが欲しい)
いろんな人が話をしにきてくれましたが、話は共通して上記のような内容でしたね。
「この改善点のヒントが欲しい」というのがちょっといやらしく、今思えば遠回しな引き止め工作だった気がします。
例えば、職場の改善点や問題だと思っていることを伝えると、
…と、「隙あらば、転職を思いとどまってくれるんじゃないか?」という方向に持っていこうとする節がありました。
もしかして、「ワンチャン」あるの?とか思ってるんじゃないのカネ? 残念ながら、信用できないね
会社側からすれば、手塩にかけた社員が抜けてしまうというのは大打撃であり、「何とか考え直してもらえないだろうか?」という気持ちがあるのは分からんでもない。
だけど、改善してほしい点を伝えたところで、それを実際に改善するのはほぼ不可能に近いと僕は思っています。 我々従業員が不満に思っている事って、一管理職や役員さんが動いたところで解決できないことばかりだからです。
例えば、お給料や待遇が不満なのが退職の理由だったとして、引き止めるために「その人だけ給与UP」なんてことできないはずですよね。
給与体系がある程度決まっているので、僕の給与を迂闊に上げてしまうとその人と同じくらいの階級の人全員の給与を上げないと、不公平になってしまうから。
そんなことをやっていたら、瞬く間に会社は立ち行かなくなってしまうことは容易に想像できます。出来るわけがない。仮に「改善します」と言ったところで、そんなものはただの空手形…口約束に過ぎないのです。
現に、その口車に乗せられて転職を思いとどまったけど、結局何一つ改善されなかった同僚や後輩も何人もいますしね。
その後、事あるごとに遠回しな引き止め攻撃に合うことになったのですが、もはや僕はこの会社そのものをまったく信用していないし、辞める際温情は一切かけないと心に誓ったので、すべて華麗にスルー!
スムーズに立ち去れることを目標に、引継ぎを効率よく進めることしか考えないようにしました。
~中期編に続く~
初期の時期でのポイント
ここで最終出社日までの初期で大事だと思ったこと、これやっておいてよかったなと思ったことなどをポイントでまとめておこうと思います。
ポイント①:退職理由は「交渉の余地がない」理由を前面に出す
まず、退職の意を上司の方に伝える際、必ず「理由」を聞かれると思います。この時、退職する理由は「会社側が交渉する余地がないこと」を選んでお伝えするべきです。(嘘でもいい! 許可するッ!)
上記の振り返りでもありましたが、会社側はほとんどの場合、退職しようとする人間を引き留めようと働きかけてきます。手塩にかけた人材が退職するとなった場合、会社側には下記のようなデメリットが発生するからです。
・一からまた人材を育てないといけない
・残るメンバーの負荷が増大⇒さらなる退職者発生の負のスパイラルに陥る
・上司の立場の人の評価Down
このように、人材に去られた側の会社にとっては、とてつもない甚大な被害が発生するので、必死こいて転職を思いとどまるように、様々な持ちかけをしてきます。
ここで、転職の理由で迂闊なことを伝えてしまうと、会社側にとってみれば格好の交渉材料になってしまうのです。
例えば、転職する理由が実は「人間関係がイヤ」だとか、「給与が不満」といったことが理由だったとして、それを伝えてしまうと
やはり、こういう交渉事を持ちかけられると、心が揺らいでしまうのが人間というもの。そして、あまりにも引き止めがしつこいと「もう、いいかな 転職しなくて」と転職自体止めてしまうという事態にもなりかねません。
しつこい引き止めを少しでも回避するため、転職理由は下記のようなものが良いと思います。
・やりたい仕事がある(しかも、今の会社ではやれないことや、違う業種)
・親の介護の必要性がある(今の会社に通勤しながらは無理)
・地元に帰りたい(こんな縁もゆかりもないところ、もうイヤだ 地元LOVE♥)
今の会社にいる限り、絶対に改善できないこと(業種、物理的な距離の問題など)を前面に出して、交渉の余地がないようにすることがポイントです。
別に嘘でも構わないと思います。速やかに転職ができるように、嘘でも何でも上手に使って何が悪いの? 嘘も方便って言いますからね。
「会社からのしつこい引き止めにあい、折れて転職をあきらめた人」のほとんどは、『転職を蹴ったことを後悔して結局また転職してしまう(しかも、最初の転職時よりも条件が悪くなってしまう)』というデータがあります。
そして、転職を思いとどめさせるために「改善する」とか「昇格させる」といったことを会社側は言ってきますが、間違いなく口約束の空手形です。そのお願いが叶うことはまずないでしょう。
「頑張ったけど変えられなかった テヘペロ♪」で片づけられるのがオチです。
一度転職すると決めてその意向を伝えたのであれば、初志貫徹で転職は止めない方がいいと僕は思います。
ポイント②:最終退社日は明確に伝える
退職の意を伝える際、「いったいいつまで出勤するのか?」という問題が出てくると思いますが、最終退社日は明確に伝えましょう。
最終退社日は明確に伝えること!
NG:出社は8月一杯、8月末
OK:8月31日が最終出社日
日付までちゃんと伝えることが重要です。そして、このやり取りは書面化してエビデンスで残しておきましょう。僕は、退職の意を上司に伝えた後、メールで備忘録として送りつけました。
これを明確に伝えておかないと、出社最終日が近づいてきたときに、「引継ぎが終わっていない」「この業務だけはやっていってもらわないと」と必ず会社側がごね出します。
出社最終日が過ぎた後も会社側が「そんなの聞いていない!」としらばっくれ始め、泣く泣く妥協して出勤せざるを得なくなる可能性があります(実際、僕もこういう事態になりかけました 詳細は③後編にて)
「最終出社日以降も出勤しないといけない」となった場合、残っていた有給休暇もドブにすてることになります。
そして、一番最悪なのが「次の転職先の初出勤日になっても、引継ぎが終わらず転職が破談になってしまう」ことです。
転職のエージェントさんに聞いたのですが、このように最終出社日を曖昧にしてしまったがために、ズルズルと引継ぎをせざるを得なくなってしまう人が多いとのこと。
最悪なのが、引継ぎをダラダラと続けてしまい、結局次の転職先の初出勤日になってしまい、転職をあきらめざるを得なくなってしまった人もいるみたいですよ。
退職する側(去る側)と会社側(残る側)とでは、利害が完全に相反してしまうので、「引継ぎを完璧に行い、立つ鳥跡を濁さずで去る」というのは土台無理な話なのです。
会社側にとってみれば、結局転職を取りやめてくれたことになるので、「してやったり!」とほくそ笑んでいることでしょう。
引継ぎや業務はキリがないので、最終出社日をきちんと決めて明確に伝え、そこで一線を引いた方がよいと思います。
③自分の業務の棚卸を始めておく
転職の意を固め、上司の方にお伝えしようと決心したら、すぐに自分の業務の棚卸や整理を始めましょう
引継ぎは、自分が思っている以上に難航します 時間が全然足りません(この話は②中期編以降で)
なので、退職の意を固めたその日から、着手することをお勧めします。
・自分が今抱えている業務と状況
・自分がお付き合いしている、社外の人の名前と連絡先
・自分しか分からない業務や手順がないか?の確認
これらを粛々とまとめておいて、最終出社日になったら、それを「ポン」と引継ぐ人に渡して、「ここにまとめておいたから、あとは頼んだ!」と出来るようにしておくのがベターです。
会社の共用フォルダに、そこに自分の持っている全データを放り込んでおいて、「困ったらここを探せ! 要らなきゃ処分してね」と言っておけば良いのです。
なので、共用フォルダに、「個人のPCに入っている個人持ちデータを格納できる容量が、十分にあるか?」も事前チェックしておきましょう
(容量が足りなければ、外部記憶媒体が情報管理部署などから借りられないか?を検討する)
そして、棚卸した自分の抱えている業務や自分しか分からないことの中で、「優先順位」をつけるようにしましょう。
・自分が居なくなることで、完全にSTOPしてしまうような内容
・現段階で、自分しか分からない作業や手順
・専門的な内容
自分しか状況が把握できない、分からないことをそのままにしておくと、自分が最終出社日を迎えて有給消化をしているときや、次の転職先で働き始めているときに、問い合わせの連絡が来ることになります。
なので、そういう恐れのある業務や手順を詳細にまとめておくことにウェイトを置いて、引継ぎを進めるようにした方が良いです。(あれもこれも引継ぎをやろうとすると、絶対に終わらないので)
それでも最終出社日以降に問い合わせのTELがきそうだよね。恐ろしや
これが、僕が退職最終出社日までの初期段階で大切だと思ったポイントになります。
計画的にぬかりなくやらないと、退職はスムーズに行かないものなんだと実感しましたね。
まとめ
・内定をもらってから、最終退社日までの初期の出来事を振り返ってみた。
・この時期の重要なポイント
①退職理由は「交渉の余地がない」理由を前面に出す
②最終退社日は明確に伝える
③自分の業務の棚卸を始めておく
今回は、内定をもらってから、最終退社日までの初期の出来事を振り返ってみましたが、かなり神経を使って、気を揉んだ記憶があります。
この経験で僕が感じたポイントは
・これから退職を考えている人
・退職の意を会社に伝えて、引継ぎを始めていく人
こういう人たちにとって、参考になればいいなと思っています。
次回、内定をもらってから、最終退社日までの期間を振り返ってみる【中期編】に続きます。
それでは、本日はここまで
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